ニュースリリース
お知らせ
2017.05.24
『乳房の科学』 出版と記念研究会のお知らせ
“女性の「からだ」と「こころ」を科学する”乳房文化研究会(にゅうぼうぶんかけんきゅうかい)では、20年以上にわたる講演活動の中から自然科学分野の論考をまとめた書籍『乳房の科学~女性のからだとこころの問題に向きあう~』を6月20日に出版いたします。
本書は、『乳房の文化論(淡交社、2014年発行)』に続く2冊目の著作で、乳房にかかわる論考16本とコラム3本が収められています。
一般的には、“おっぱい”、“お乳”、“バスト”、“胸”など、時と場合によってさまざまな呼び名で親しまれている乳房ですが、乳房の学問は奥が深く、乳房をめぐる議論や研究は、医学や生理学的に人間を理解するだけでなく、女性の「からだ」と「こころ」の問題として考えるにあたり、絶妙の視角を与えてくれるものです。
2017年6月24日には、この書籍の出版を記念して研究会(主催:乳房文化研究会、協賛:株式会社ワコール)を開催いたします。記念研究会では、乳房文化研究会の歩み、記念講演2題と「乳房と動きの美しさ」をテーマにした特別パフォーマンスを企画しています。
■出版書籍の概要
<目次/著者>
序章―からだとこころのあいだの乳房 田代眞一
第1部 しくみ―成熟する乳房
第1章 ヒトの乳房はなぜ進化したか
長谷川眞理子
第2章 成長と加齢による体型の変化 山本智子・岸本泰蔵
コラム1:少女がいだくバストの変化への不安
小林知美
第3章 思春期のからだと乳房発達
小澤一史
第4章 乳房の表面・内部構造・乳腺
河田光博
第5章 乳房とそれを支える構造
山口久美子
第2部 医 療―よみがえる乳房
第6章 変わる乳がん治療
李 哲柱
第7章 乳がんにおける乳房再建
高柳 進
第8章 乳房の感覚
矢野健二
第9章 乳房と美容整形-患者の声から-
川添裕子
コラム2:日本語「乳」(チチ)および関連する言葉のルーツ
崎山 理
第3部 授 乳―いのちを育む乳房
第10章 赤ちゃんがお乳を吸うと,母親になにが起きるか
樋口 隆
第11章 母乳の医学
平山宗宏
第12章 母子栄養学から見た母乳保育
成田宏史・廣瀬潤子
第13章 母乳栄養・離乳の正しい理解
水野清子
第14章 愛はおっぱいから-育児の原点としての授乳の生理
橋本武夫
コラム3:私の最初の他者との出会い
-母の乳房についての現象学的覚書
小川 侃
終章 乳房にこころはあるか
北山晴一
<出版社> 朝倉書店
<本体価格>2,400円+税