月経中のスポーツについては「生理痛が重い」「経血のもれが心配」「運動量は一緒でもいいの」などといった悩みや疑問の声があります。スポーツするときのインナーや経血の対策法、生理痛の悩みなどについて、産婦人科医でスポーツドクターでもある高尾美穂先生のインタビューから学んでおくと安心です。
月経中に運動することに問題はないそうですが、体調の変化は個人差があるもの。
月経が重くない場合はいつもと同じ、重い場合は練習を控えたり軽減したりするなど、運動量は自分の体調と相談するといいでしょう。

月経中の不調は、スポーツのパフォーマンスに影響することがあります。では、不調とはどのようなものがあるのでしょうか？
たとえば、おなかの痛みなどの生理痛、経血によるモレの不安や不快感、頭痛や不眠、集中力低下などの月経前のPMS（月経前症候群）があります。月経前は体内の水分量が増加するため軽快に動くことができないことも。

また、月経中にはけがをしやすいと聞きますが、これも個人差があるとのこと。たとえば、ストレッチ時に「生理前だとからだの関節がゆがむ」と感じるのであれば、ウォーミングアップを丁寧にしたり、テーピングやサポートアイテムで保護したりするなどの対策を立てるといいでしょう。

月経による体調の変化はほかにもあります。意外と知らないそのメカニズムやスポーツをするうえでどのようなことに気を付ければいいか、高尾美穂先生がインタビューで語っています。

10代は部活や体育などスポーツの機会が多いもの。まだ慣れていない月経との付き合い方も学んでいく時期です。スポーツをするときは、ナプキンの種類を変えたりタンポンなどを使った工夫を知っておくのもよいでしょう。ほかにも月経時のスポーツの疑問や、スポーツシーンごとの工夫について知ることもできます。

月経時にスポーツをする際、気になることや困っていることは何でしょう？ワコールの調査によると、月経が始まってすぐでも通常通りにスポーツをしている人は40％以上いますが、月経時の運動シーンで困っていることや解決したいことがあるという人は85.5％という結果が。ナプキンのズレや経血のモレなど、ショーツに不満を抱えている女性は多いようです。

からだのコンディションを整える大切さと、快適にスポーツを楽しむためのヒントを探してみてください。