妊娠出産、更年期、生理など女性のからだとこころの変化に寄り添うワコールフェムケアポータルサイト

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産婦人科医・高尾美穂

『ワコールフェムケアポータルサイト』アドバイザー 産婦人科医・高尾美穂先生
ワコールフェムケアポータルサイトで「人生のつながり伝えたい」

この度、『ワコールフェムケアポータルサイト』のアドバイザーを務めるにあたり、その思いについてお伝えしたいと思います。

『ワコール』というブランド

『ワコール』という言葉だけで、私には、「女性を支える」というイメージが浮かびます。多くの女性がそうではないでしょうか。

それは、商品になるまでの隠されたストーリーや企業の歴史がバックボーンとしてあるからなんだな、と思っています。たとえば、『ワコール人間科学研究所(現:ワコール人間科学研究開発センター)』では、1964年に設立されて以来、4歳から69歳まで毎年1千人近くの女性の人体計測をしたり、女性の人生を通じての変化を追いかけるデータもとっていたりしますよね。そんなデータは、なかなかないわけです。

ワコール 人間科学研究開発センター

それは、私の大事にしている「人生は繋がっている」というコンセプトにぴったりと合うものです。

今選ぶことが10年後の「わたし」をつくる

とかく私たちは、世代で区切って考えがちです。たとえば、ライフステージといって妊娠中とか産後とか、更年期とかって分けるわけなんですけども。でも、私たちは、からだと心ひとつでずっと生きていくわけです。そう考えると、今選ぶことが大切になってきます。今日選ぶ何か―――どのような時間を過ごすか、 何を食べて、どう動いてどう休むか―――そういったことが、その先の私自身をつくっていくっていう意識を持っていただくといいなと思います。いま、私たちがしていることが、20年後をつくるんです。

その時、より良い選択ができるように、医療専門家として正確な知識をお伝えしていきます。

私たちはぶつ切りの人生を生きているわけではなく、つながったストーリーを生きていると思えるとすごくいいなと思います。今ピンとこなくても、こうした考え方に触れておくことが大切で、いつか10年後にでも、ふとしたときにそういえばと思い出してもらえたら、そんな思いを持っています。

女性の人生全体を支えるストーリーを伝えたい

私が『ワコールフェムケアポータルサイト』の監修をお引き受けするにあたり、まずは、ブランドが培ってきた信頼を揺るぎないものにするとともに、女性の人生全体を支える、そういうストーリーも、お伝えできたらなと思っています。

これからは特に「自分自身がどう生きたいかを自分で選ぶ」ということがとても大切です。母や妻という役割から解き放たれて、女性というカテゴリーすらもだんだんとあやふやになっていく中で、いろいろな考え方があって、どれもいい、そういう社会を女性側から支えられたらいいなと思います。

そして、私たち医療専門家が持っている正確かつ新しい知識を共有することで、多くの女性がここちよく生きていくヒントになれば、それは大きな喜びです。

産婦人科医・高尾美穂