“ネット犯罪”からお子さまを守るために

友だちとSNS(LINE、Instagram、TikTok、Twitter など)で連絡をとる子どもが増えてきています。
2015年実施の「ガールズばでなび 白書」アンケート(※)では、友だちとのやり取りにSNSを使用している女の子の割合は、10歳で15%、年齢があがるにつれて増えていき、14歳では約半数でした。
しかし、SNSを含めネット利用には、使い方を間違うと犯罪に巻き込まれるリスクが伴います。
女の子を犯罪から守るために保護者は何ができるのでしょうか。
子どもを対象に起こりうるネット犯罪とその対策について、京都府警察本部の方にお話をお伺いしました。

※「ガールズばでなび白書2016 学校生活編」内、
「Q.友達とのやり取りはどのようにしているの?」

「フィルタリングサービス」を利用していますか?

インターネットにはお子さまにとって有害な情報があふれています。
「フィルタリングサービス」を利用することにより、有害なサイトをブロックしたり、有料・課金アプリをお子さまの判断で購入できないようにしたりすることが可能です。
警察庁の調査によると令和元年、全国においてSNSを起因として被害にあった小学生~高校生は2,082人。
そのうちの8割以上がフィルタリングサービスを利用していませんでした。
すでにお子さまがインターネットに接続可能な携帯電話・スマートフォン等をもっている場合や、ご家庭でインターネットに接続可能な機器をシェア利用している場合など、ケースに関わらず必ずフィルタリングを設定しましょう。通信機能を持つゲーム機なども同様です。
不明点がある場合は、販売店にお問い合わせください。
ご家庭でのインターネット環境が整備されていなくても、
お子さまが友だちのおうちや外出先の無線LANを利用することも考えられます。
きちんとフィルタリングが
設定されているか確認しましょう。

助けを求める「場所」を確認しましょう

自画撮り被害
コミュニティサイトやSNSで知り合った人から言葉巧みに誘導され、下着姿や裸の写真を送ってしまった結果、相手からネットに流すなどと脅されて、被害が拡大することがあります。
誘拐・ストーカー
ネット・SNS上で親しくなった相手と、会う約束をする、やり取りの中で個人情報を教えるなどで、誘拐やストーカー被害が発生することがあります。SNSの位置情報も行動範囲が特定できるため危険です。

日頃の「行動」を再確認しましょう

ネット・SNS上で知り合った人と会わせない。
アイコンや話題を子どもにあわせて、「なりすまし」でだます人がいます。
写真や個人情報は送らせない。
交際相手など親しい間柄でも、下着姿などの写真を送らせない・撮らせないようにしましょう。
情報がネットに流れてしまうと、全て削除することは大変難しいです。
SNSの位置情報の設定をオフにさせる。
投稿は時間差を作り、できるかぎり「今、どこにいるか」の情報を掲載しないようにしましょう。

次々とでる、最新アプリ

お子さまがどのようなアプリを利用しているか
把握し、使用上のルールを決めましょう。

送信した内容が消えるメッセージアプリ
既読になり一定の時間が過ぎると送信内容が消えるメッセージアプリ。文字で残らないため、送信したメッセージの復元が困難で、犯罪に使用されることがあります。お子さまがこのアプリを利用している時は、何のために使っているのか確認するなど注意が必要です。
学生限定のコミュニケーションチャットアプリ
「学生のみ」「出会い系は禁止」とされています。しかし、大人が学生だと嘘をついて登録し、お子さまに近づくことも可能です。

ご協力いただいた~京都府警察本部さんの活動紹介~ 子どもたちを犯罪被害から守るための、活動や情報発信を行っています。

京都府警察ホームページ「安全な暮らし
> 「まんがで学ぼう!!ネットのキケン

立命館大学と連携し、漫画で犯罪例をご紹介しています。ぜひお子さまと一緒にご確認ください。

ストーカー被害防止啓発動画
元彼からのストーカー
~ひとりで悩まず即相談~

同志社大学学生テレビ局と連携し、ストーカー行為の具体的事例や対処法を動画で紹介しています。元交際相手に限らず、「ネット上で知り合った人」からの一方的な連絡、SNSでの誹謗中傷などを受ける場合もあります。お子さまと一緒に確認してみてください。

AR(拡張現実)機能付き
女性安全対策パンフレット「みまもり

京都市・東山区役所と連携し、京都女子大学合気道部、同大学生活デザイン研究所の協力を得て、AR(拡張現実)機能付き女性安全対策パンフレット「みまもり」を作成しました。京都市公式YouTubeチャンネルでは、護身術動画をアップしています。ぜひご確認ください。

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